元ワグナーにとっての3月8日
正直、ブログを書こうか迷いました。
今の自分が何を書いても薄っぺらくなってしまいそうで。
それを、最後までFINAL TOURを駆け抜けてきたワグナーの皆さんに見せるのが申し訳なくて。
でも3月8日はオタクとして1つの契機であることに違いないので、この日のことを記録させてください。
まず初めに。
僕は、自分のことを非ワグナーだと思っています。
元ワグナーと言ったほうが正しいかもしれません。
ワグナーというのは、
"WUG現場を一番に考え、他現場よりもWUG現場を優先するファン"
のことだと個人的に思っています。
これは曲がりなりにも約2年半WUG現場に通ってきて、自分の肌で感じたことです。
それくらいワグナーの熱量とWUGちゃんに対する愛は、抜きんでているように自分の目には映るのです。
その一方で、いつしか自分の熱量と愛は、彼らには到底及ばないなって思うようになってしまいました。
ここでは詳しく書きませんが、主に自分の推す姿勢が変わったからでした。
そういう意味では、1日目で途中離脱したpartⅡの大阪公演...
いやサンドリオンのワンマンライブと被りながらも、
結局のところWUGのファンミに行くことを選んだ2018年8月11日くらいから、
気持ちの問題でワグナーを名乗ることができなくなりました。
「WUGちゃんのことが好きだったら、ワグナーだよ!」
そう言ってくれる人がいるかもしれません。
でも僕は自分のスタンスに嘘をつけない人間です。
そうは言っても、「WUGちゃんが好き。WUG現場が好き。」という気持ちに嘘はありません。
これは胸を張って言えることです。
FINAL TOURは自分の行きたい範囲で、精いっぱい楽しもうという気持ちでした。
そこに義務感は一切ありません。
楽しい現場に行く、それは昔から変わらない自分のモットーです。
最終的に、7か所/12か所、13公演/33公演に足を運ぶことができました。
一緒に駆け抜けたとは言い難いですが、
いつも仲良くしてくれる皆んなの存在があって、楽しむことができたと思っています。
ときには、心にもないことを言ってごめんなさい。
本当にお世話になりました。ありがとう。
来たる3月8日。
僕は、最後までモヤモヤした感情を捨てきれないまま当日を迎えてしまいました。
周りの人と比べて、中途半端なスタンスが、自分の人生を投影しているようでイヤになりました。
この気持ちのまま楽しめるか、この感情を昇華しきれるかとても不安でした。
公開リハーサル。
SSAという大きな箱だけど、HOMEツアーと変わらない雰囲気がそこにはありました。
今思うと、あのリハーサルは、WUGちゃんとワグナーの信頼を再確認する最後の場だったのかもしれません。
リハ最後、いつもはグダグダになるよっぴーの挨拶が、
この日は「これから大きな舞台に立つんだ」という強い決意を感じて、
今までで一番心強かったです。
いくぞ、ファイナル
そしてFINAL LIVE。
400レベルまでたくさんの人が入っていました。
自分の座席は、ステージとは反対側の200レベル。
決して良席とは言い難いけど、後述するように結果的に功を奏しました。
思えば、最初に足を運んだWUGのイベントは、
「Wake Up, Girls!Festa. 2016 SUPER LIVE」。
一般販売でチケットを取ったから、あのときも最後列付近だったっけ。
トロッコも通らなければ、カラーボールも届かない人権のない席だったけど、生のWUGちゃんを初めて見れて感無量だった。
曲の魅力に気づいて精いっぱい予習した後、初めて回収する曲の連続だったから死ぬほど楽しかった。
今でも思い出深いイベントです。
FINAL LIVEは、
松田さん、丹下社長、早坂さんの感慨深いアナウンスとともに開演。
爆発音とともに『タチアガレ!』のイントロが流れ、WUGちゃん達がステージ上に。
僕の周りはMIX打ったり、アイドル現場のコールをしたりするような、現場で見たことないオタクが多かったけれど、
冒頭の「Wake Up, Girls!」コールは一様に揃った。
『タチアガレ!』のメロディと歌詞。超満員の観客。初っ端からエンジン全開のコール。
一面を埋め尽くす緑のサイリウムの海。
その奥、はるか遠くで制服姿で踊るWUGちゃんを見ていたら、
アニメのWUGちゃんがI-1アリーナ(言うまでもなくSSAがモチーフ)に立っている情景が目に浮かんだ。
「そうか。SSAは、リアルなWUGちゃんにとっても作中のWUGちゃんにとっても夢なんだ。それを今叶えたんだ」って思った瞬間、涙をこらえきれなかった。
作中の描写そのものだった
自分が立っている後方の座席は、箱の大きさと、WUGちゃんが今立っているのがSSAなんだということを実感するには十分だった。
それから、制服姿のまま『16歳のアガペー』、『7 Girls War』へと続く。
いずれも旧章のアニメとリンクする初期の思い出深い曲。
最後のステージにして、最高のハイパーリンクだと思った。ヤ○カン生きてるか...?
それからは、一緒に思い出を振り返る懐かしさの連続だった。
制服姿で歌う『ゆき模様、恋のもよう』。
2016年のWUGフェスが終わってから、急きょ舞台のチケットを譲ってもらって、
身近で見るWUGちゃんに感動したっけ。
その曲を今、SSAという大きな箱で聴くことができている。
『言の葉青葉』。
背景に、仙台の光のページェントが映し出される。
ワグナーのメッセージ企画を思い出す。
ヴィーナスフォートでのリリイベ懐かしいなぁ。
後ろで何も見えなかったんだよなぁ...笑
4th TOURでもMay'nさん来てくれたなぁ。
『僕らのフロンティア』も『7 Senses』もFINAL TOURを通して更に好きになった曲。
『僕らのフロンティア』の振り付け1つ1つが、WUGちゃんの絆が感じられて好き。
『7 Senses』、まゆしぃの煽りから、あんなに盛り上がる曲だとは4th TOURのときは微塵も思わなかった。
トロッコで歌う『極上スマイル』。アニサマの演出が記憶に新しい。
それぞれの楽曲を引き立たせる演出、「この楽曲を聴けるのは最後」という変えようのない状況のおかげで、
WUGちゃんと過ごした2年半の思い出を1つ1つ振り返るのは、難しくなかった。
他のワグナーに引けを取らない熱量を持っていたあの頃。
ーーーなんだよこれ、楽しくないわけがないじゃん。
そして、新曲4曲。
それぞれが違ったベクトルで尖り、強烈な個性を発揮している楽曲。
その中でも、『土曜日のフライト』。
「悔しい怖い泣きたい もうそのレベルじゃない」
歌に感情を込めるのが苦手と言っていたみにゃみのパートが、この日は心に響きまくった。
みにゃみだけじゃない、あの日は7人が、自分が観測し得る限り過去最高のパフォーマンスをしていた。
まゆしぃは、アニサマの『Polaris』で魅せたのと相違ない力強さ、迫力。場の空気を変える力がある煽り。
よっぴーは、不安定さなんぞ一切感じさせず、持ち前のキレイな高音を響かせていた。
常に最高を更新し続けるWake Up, Girls!
彼女たちは、最後かつ最大のステージで、最高のステージを演出したのだ。
大きな箱で輝く推しを見るのが大好き。その瞬間こそオタク冥利に尽きると思っています。
2年半前、シンデレラガールズ4th LIVEで、同じSSAという箱で、
初めて山下七海さんのパフォーマンスを目にしたときもそうでした。
僕にとっても、SSAは思い出深い箱です。
3月8日のWUGは、紛れもなくSSAに立つに相応しいパフォーマンスをしていました。
まるで「常にここに立てる程の実力と魅力を兼ねそなえたユニットなんだ」ということを声高に叫んでいるように。
そして最後、新曲を締めくくるのは『さようならのパレード』。
アンコール前最後を締めるにふさわしい、
解散をテーマにした曲なのに、悲しさを感じさせず、希望に溢れた曲だ。
メインスクリーンに映る、勇猛な「Wake Up, Girls!」の2基の旗。
間奏で観客席から沸き起こる「Wake Up, Girls!」コール。
今でも鮮明に思い出せる。
冒頭の『タチアガレ!』然り、FINAL LIVEを終えて気持ちが晴れやかになったのは、
神前さんに依るところが大きいです。
FINAL LIVEを控えたときのモヤモヤをすべて取り除いてくれました。
他の3曲が尖れたのも、ラストを飾る『さようならのパレード』の明るさのおかげ。
FINAL LIVEを終えた今、気持ちは不思議なくらい晴れやかです。
最後まで全力で盛り上がりつつも、『TUNAGO』や『Polaris』で自分たちの活動意義を感じさせてくれる、そんな"WUGらしさ"が詰まった、素敵なFINAL LIVEでした。
WUGちゃんへ
今までありがとう。お疲れさま。
WUG現場に通った日々は、常に7人の魅力に気づく連続でした。
毎公演、新しい景色を見せてくれてありがとう。最後に素敵な景色を見せてくれてありがとう。
山下七海さんへ
WUGに連れてきてくれてありがとう。WUGに出会わなかったら今の自分はありません。
あなたを見ているときは、何も考えずにいられます。(褒めてる)
あなたを見ているとよく分からないけど、万事うまくいくと思ってしまいます。
そんな人なかなかいません。(めっちゃ褒めてる)
自分とファンを信じて、自分らしくあり続けてください。
また大きな箱で輝く姿を見せてくださいね。
3月9日からそれぞれの道へ歩き出したけど、いつかまた7人全員で揃う。
そんな奇跡を願って。
※画像は一部拝借しました。